部屋のドアに自分で後付けできる鍵は、「既存のドアノブやラッチのサイズ(バックセットやフロントプレートのビスピッチ)に合う錠前」、または「ネジ止め・貼り付けだけで使える補助錠」に限られます。
それ以外のサイズの錠前を取り付けたい場合や、そもそも錠が付いていない扉に新しく穴を開ける場合は、ドアをトリマーやノミで削る加工が必要になり、素人作業ではリスクが高くなります。難しいと感じたら、私たち「カギのサポート」までご相談ください。
部屋のドアに適した鍵・適さない鍵の種類
室内ドアの多くは、施錠機能のない「空錠(くうじょう/そらじょう)」と呼ばれるレバーハンドルやドアノブが使われています。鍵を後付けする方法には、ドアノブ自体を鍵付きに交換する方法と、後付けの鍵を取り付ける方法があります。
| カギの種類 | イメージ | 穴あけ | シリンダー | 引き戸 |
|---|---|---|---|---|
| 鍵付きドアノブ | ![]() |
既存穴の流用可 | あり | 不可 |
| チューブラ本締錠(固定式シリンダー) | ![]() |
必要 | あり | 不可 |
| 面付補助錠 | ![]() |
一部必要 | あり/なし | 一部対応 |
| ネジ固定式・貼り付け補助錠 | ![]() |
一部必要 | なし | 一部対応 |
| 戸先錠 | ![]() |
一部必要 | あり/なし | 対応 |
部屋のドアに向かない鍵
一方で、次のような鍵は室内ドアへの後付けに向いているのか、事前の確認が必要です。
- 玄関用の掘込(ほりこみ)シリンダー錠は、そもそも玄関ドアの厚み・框構造を前提に設計された製品のため、室内ドア向けの規格がほとんどなく、無理に取り付けようとすると大掛かりな加工が必要になります。
- ピッキング対策を重視した高価格帯のディンプルキー本締錠は、室内では過剰スペックでコスト・利便性のバランスが悪くなります。
- 賃貸物件でのネジ穴・ビス留めが必要な錠は退去時の原状回復トラブルの原因になるので工夫が必要です。
後付け前に必ず確認したい採寸ポイント
取り付けたい錠前が決まったら、次の4点を必ず採寸してください。ここを誤ると「買った鍵が合わない」という失敗につながります。
- 1
ドア厚扉の厚みです。一般的な室内ドアは30~34mm程度ですが、防音ドアなど特殊な扉はこれより厚いことがあります。
- 2
バックセットドアノブの中心から扉の側面(フロントプレート)までの距離。国内では51mm・60mmが主流です。
- 3
フロントプレートの縦横サイズとビスピッチ側面の金属プレートのサイズと、プレートを留めているネジ穴の中心から中心までの距離(ビスピッチ)。
- 4
ドアの種類内開き・外開きの開き戸か、引き戸か。
これらのサイズが現在ついている錠前と同じ規格の製品であれば、次にご紹介するDIY交換が可能です。サイズが合わない製品を無理に後付けしたい場合は、ドアをトリマーやノミで削って調整する加工が必要になり、素人作業では割れ・欠けなどのリスクが伴います。
【手順例①】バックセット・ビスピッチが合う錠前へ交換するDIY方法
既存のドアノブ(空錠)から、鍵付きドアノブやチューブラ本締錠(シリンダータイプ)、簡易錠へ交換する場合の基本手順です。バックセットとビスピッチが同じ規格の製品を用意できていることが前提となります。
| イメージ | 必要な工具 |
|---|---|
![]() |
マイナスドライバー、プラスドライバー |
ドアノブを外す
反時計回りに回して外すタイプと、付け根の小穴にマイナスドライバーを差し込んで引き抜くタイプがあります。
丸座(台座)を外す
丸座にも小さな穴があるので、細いドライバーを差し込んで浮かせて外します。
フロントプレートとラッチを取り外す
フロントプレートのビスを外し、ラッチ本体を引き抜きます。
新しい錠前を逆の手順で取り付ける
ラッチ(デッドボルト)→フロントプレート固定→丸座(台座)→ドアノブやシリンダーを固定の順に組み付けます。
サイズさえ合えば30分~1時間程度で完了しますが、ラッチの向き(左右勝手)を逆に取り付けてしまう、ビスの締めすぎでプレートが歪むといった小さなミスで建て付けが悪くなることがあるため、無理せず作業してください。
【手順例②】穴あけ不要!ネジ固定・貼り付けタイプの補助錠の付け方
工具を使わない、あるいはプラスドライバー1本で済む簡易補助錠は、賃貸住宅でも取り入れやすい方法です。
| イメージ | 必要な工具 |
|---|---|
![]() |
プラスドライバー(ネジ固定タイプの場合のみ) |
貼り付け面の油分・ホコリを拭き取る
両面テープタイプは密着度が接着強度に直結するため、アルコールなどで脱脂すると安定します。
取り付け位置を決める
本体を仮当てし、水平・垂直を確認します。
固定する
ネジ固定タイプはドライバーでネジを締めるだけ、貼り付けタイプは規定時間圧着して固定します。
開閉テストを行う
数回施錠・解錠を繰り返し、引っかかりやガタつきがないか確認します。
ネジで固定するだけのタイプ、貼り付けるだけのタイプは施工難易度が低く、賃貸住宅でも応用しやすいのが最大のメリットです。ただし単体での防犯性能は高くない点は理解した上で、あくまで「同居人との生活上の配慮」「一時的な施錠」を目的とした使い方に留めましょう。
部屋のドアに鍵を後付けする費用の目安
部屋のドアへの鍵の後付けにかかる費用は、「自分で部品だけ購入して取り付けるDIY」と「鍵の専門業者に依頼」で大きく変わります。以下はあくまで目安の金額としてご参考ください。
DIYの場合(部品代のみ)
選ぶ錠前の種類によって部品代は大きく変わります。取り付けたい鍵のタイプ別に費用の目安は以下の通りです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| ネジ固定・貼り付けタイプの補助錠 | 2,000円~ |
| 鍵付きドアノブ | 3,000円~ |
| チューブラ本締錠 | 3,000円~ |
| 面付補助錠 | 5,000円~ |
※上記の金額は一般的な製品の部品代の目安です。メーカーや製品、機能によって価格は異なります。
業者に依頼する場合
業者に依頼する場合、出張費・作業費・部品代を含めた総額で、正確な金額はドアの状態や選ぶ鍵の種類によって変わるため、現地確認のうえでのお見積りが基本です。「カギのサポート」ではお見積り後の追加請求は行っておりませんので、まずは概算だけでも知りたいという方もお気軽にご相談ください。
目的別|鍵を後付けする理由と注意点
カギのサポートが現場で伺うご相談を振り返ると、部屋のドアへの鍵の後付けは主に「プライバシー確保」「子供や認知症のご家族への配慮」「ペットの出入り管理」「賃貸住宅での使用」の4つの目的が大半を占めます。それぞれの目的別に、選ぶべき鍵と注意点をまとめました。
プライバシー確保が目的の場合
同居する家族やルームシェア相手がいる場合、寝室や自室、在宅ワーク用の部屋にだけは鍵をかけてパーソナルスペースを守りたい、というご相談は非常に多いです。特にお子様が思春期に入ったタイミングで「自分の部屋に鍵をつけてほしい」というご依頼が増える傾向にあります。
自分が部屋にいるときだけ鍵をかけたいのであれば、室内側から施錠するタイプが候補になります。ただし、災害時や体調不良で倒れた際に外から開けられないリスクがあるため、非常解錠装置(コインなどで外から回せる機構)付きの製品を選ぶことをおすすめします。
子供や認知症のご家族への配慮が目的の場合
危険な場所(階段、水回り、防音室、収納など)へ小さなお子様や認知症の症状がある家族が誤って立ち入らないよう、外側から一時的に施錠できる鍵を後付けしたいというケースです。
この場合、外側からも施錠・解錠ができるタイプを選びましょう。またお子様が室内に閉じ込められた際に自分で開けられる構造か、認知症のご家族が誤操作でロックしてしまわないかも事前に確認しておくと安心です。
なお、鍵を付ければよいというわけではありません。必要以上に出入りを制限すると、身体拘束にあたることがあります。特に認知症のご家族の場合は、必要なときだけ施錠するなど、使い方にも注意しましょう。
ペットの出入り管理が目的の場合
ペットが特定の部屋(キッチンや書斎など)に入らないようにしたいという理由も、子供や高齢者への配慮と同様の考え方になります。爪や体当たりでラッチが押し込まれて開いてしまわないか、ペットの体格に応じて強度を確認しましょう。頻繁に開閉する場所であれば、耐久性の高いネジ固定タイプが向いています。
賃貸住宅で後付けしたい場合
賃貸物件では退去時に原状回復が必要になるため、穴を開けて鍵を後付けするのは避けたほうがよいでしょう。そのため「ネジ止めだけ」「両面テープで貼るだけ」といった、壁やドアを傷つけずに使える簡易的な後付け錠へのニーズが高くなっています。
カギのサポートが見てきた「よくある失敗・NG行為」
私たち「カギのサポート」は、これまで数多くの鍵トラブルの駆けつけ現場に対応してきました。その経験から、部屋のドアへのカギの後付けでは次のような失敗が特に多いため、あらかじめ気を付けてください。
- サイズを確認せずに鍵を購入してしまう
- 賃貸物件で無断で鍵を交換・加工してしまう
- ドアの規格外サイズを無理にトリマーやノミで削ってしまう
- 子供や高齢のご家族がいる部屋を外から解錠できないタイプにしてしまう
- ビスを締めすぎてフロントプレートやドア枠を歪ませてしまう
いずれも「事前の確認」と「目的に合った鍵選び」で防げる失敗です。少しでも不安があれば、作業を進める前にご相談いただくことをおすすめします。
よくある質問
カギのサポートが部屋の鍵の後付けに関してよく寄せられるご質問をまとめました。
カギのサポートは見積もりや相談だけでも利用できますか?
もちろん可能です。「どの鍵が合うか分からない」「取り付けられるか見てほしい」といったご相談だけでも大丈夫です。まずはお気軽にお問い合わせください。
営業時間や対応可能な曜日を教えてください。
土日祝日を含め、24時間365日、ご相談を承っております。当日対応も可能ですのでお気軽にご相談ください。
賃貸でも穴を開けずに鍵を後付けできますか?
ネジ固定タイプや両面テープで貼り付けるタイプの補助錠であれば、ドアや枠を傷つけずに取り付けられます。ただし退去時の取り外しと原状回復も忘れずに行いましょう。
引き戸にも鍵を後付けできますか?
引き戸に鍵を付けるなら、戸先錠やスライド式の補助錠などがあります。扉が何枚あるか、どのように開くかによって取り付けられる鍵が変わるので、まずは扉のタイプを確認しましょう。
部屋のドアに鍵を後付けする費用はどれくらいですか?
DIYか業者依頼かによって費用は変わります。選ぶ鍵の種類やドアの加工の有無でも金額は変動するため、本文では費用の目安をご紹介しています。まずはお気軽にご相談ください。
部屋のドアに鍵を後付けするならカギのサポートにご相談ください
部屋のドアへの鍵の後付けは、目的によって選ぶべき鍵の種類や取り付け方が変わります。
- 既存のバックセット・ビスピッチに合う錠前なら、DIYで交換できる場合があります。
- サイズが合わない、穴あけや加工が必要な場合は、無理に作業しないほうが安心です。
- 賃貸住宅では、穴あけやビス留めをする前に管理会社・大家さんへ確認しましょう。
- 子供やご家族が使う部屋では、緊急時に外から開けられるかも確認しておきましょう。
自分で取り付けられる鍵は、ドアの種類やサイズによって限られます。少しでも難しいかもと感じたら、無理をせず「カギのサポート」へご相談ください。現地でのお見積りから、目的に合った鍵選び・取り付けまでスピーディーに対応いたします。

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